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新規事業開発ガイド:ブルーオーシャン戦略で「競争のない市場」を見つける方法

公開日:2025/11/10

エナメディア編集部

エナメディア編集部

※本記事は新規事業開発に関する情報をまとめたものであり、弊社のコンサルティングにおいて必ずしも同様の内容をご提案するとは限りません。あくまで参考情報の一つとしてご覧ください。

「市場調査をすると、どこも競合がひしめいているように見える」

「既存事業の延長では差別化が難しい」

「“ブルーオーシャン”という言葉は知っているけれど、実際にどう見つければいいのか分からない」

こうした悩みは、新規事業を担当する人にとって非常に現実的なものです。

市場が成熟するほど、既存の競争の中で勝つことは難しくなります。そんな中で注目されるのが「ブルーオーシャン戦略」──競争のない新しい市場を生み出す考え方です。

本記事では、このブルーオーシャン戦略の基本概念から、新規事業の現場での使い方までを整理します。

ブルーオーシャン戦略とは?

ブルーオーシャン戦略とは、ハーバード・ビジネス・レビューなどでも紹介されている戦略理論で、

既存市場(レッドオーシャン)で戦うのではなく、競争のない新しい市場(ブルーオーシャン)を創り出すという考え方です。

単に新しいことをするという意味ではなく、顧客にとっての「価値」と企業側の「コスト構造」を同時に見直し、他社とは異なる軸で市場を再定義します。

代表的な事例としては、任天堂のWiiやサーカス・ドゥ・ソレイユなどが知られています。

どちらも既存業界の常識を捨て、別の価値軸を提示することで新市場を切り開きました。

ブルーオーシャン戦略の基本フレームワーク「4つのアクション」

ブルーオーシャン戦略を実践する上で有名なのが、「4つのアクション・フレームワーク」です。

1. 排除する(Eliminate):業界の常識として行われているが、実は顧客にとって価値が低いものをやめる

2. 削減する(Reduce):業界水準よりも過剰な要素を抑える

3. 高める(Raise):業界標準よりも価値を高めるポイントを明確にする

4. 創造する(Create):これまで存在しなかった新しい価値軸を生み出す

これら4つの視点を整理することで、「何をやめ、何を強化し、何を新しく作るか」 が見えてきます。

特に新規事業では、既存の延長線上ではなく、この価値の再構築が鍵となります。

実務での使い方:いきなり新市場を狙わない

新規事業担当者がブルーオーシャン戦略を取り入れる際、よくある誤解が「まったく新しい市場をゼロから作ること」だと考えてしまうことです。

実際には、既存市場の「不満」や「諦め」に目を向けることが出発点になります。

例えば、ある業界では「価格が高くて手が出せない」「複雑すぎて使いこなせない」といった声が潜んでいるかもしれません。

そこに焦点を当てることで、既存市場の隣に“まだ競争が起きていないゾーン”を作り出すことができます。

新規事業におけるブルーオーシャンの探し方

実際に自社でブルーオーシャンを探すときは、次の3つの視点を持つと整理しやすいです。

1. 顧客が「仕方なく我慢していること」は何か?

2. 業界が当然のように提供しているが、顧客にとって本当に必要な価値なのか?

3. 既存プレイヤーが見落としている利用シーンやターゲット層はないか?

これらの問いに対して、インタビューや簡易検証を通じて仮説を立てていくことで、“競争のない空間”が徐々に浮かび上がってきます。

まとめ:ブルーオーシャンは「発想の転換」から始まる

ブルーオーシャン戦略は、革新的なアイデアを生み出す魔法ではありません。

むしろ、顧客視点で「何が本当に価値なのか」を問い直し、既存のルールを再構築するための思考法です。

新規事業の現場では、すぐに大きな市場を狙うよりも、小さな違和感をヒントに仮説を立て、段階的に検証することが成功への近道です。

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株式会社エナジャイズ代表取締役岡崎 史

プロフィール 大学卒業後、大手飲料グループを経て、40事業を超える新規事業の立ち上げを経験。その経験を活かし、2022年、PMFと顧客開拓を同時に実現する『PMFプログラム』を開発。
徹底的に顧客視点に立つ独自の手法で、年間2,000社の新規商談を生み出すなど新規事業推進のスペシャリスト。
大企業を中心に伴走支援、研修、講演等実績多数。