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DX時代の“気象データ×新規事業”──エナジャイズと歩む事業開発のリアル(後編)

公開日:2025/06/15

エナメディア編集部

エナメディア編集部

局地的な気象現象を観測する「CMOMIL」を開発した古野電気株式会社。
「CMOMIL」の開発事業を推進されている同技術研究所・第2研究部 気象技術担当部長の山本様にお話を伺っています。
前半では、新規事業開発に取り組まれた背景や技術者として新規事業に関わる際に感じるギャップ・葛藤などについてお話しをお伺いしました。
後半では、どのように山本様がエナジャイズと一緒に事業を進めていったのか、より具体的にお話しいただきました。

新規事業開発のパートナーとしてエナジャイズを選んだ理由を教えてください。

山本様(以後敬称略)
エナジャイズに依頼する前に専門家へのヒアリングのサービスなどもいくつか利用していました。
しかし、個人の考えに偏ってしまいがちで「顧客の検証」という観点ではなかなか事業開発へ活用することができないと感じていました。
そんな時にエナジャイズと出会い、当事者として「お客様になりえる人たちの幅広い声を拾いにいってもらえる」ことをお願いできると感じ、一緒に事業開発を進めていくことを決めました。

「お客様の声を拾いにいくこと」に難しさを感じられていたのでしょうか?

山本
まさしくその通りです。
お客様になりえる不特定多数の方に突然お話を伺うことは非常に難しいです。
見ず知らずの方々に対し、いきなり「ちょっと話を聞かせてください」とお願いすることも難しいですし、なにより「そもそも誰に聞けばいいのかわからない」と思う場面も多々ありました。
そんな中でエナジャイズが手となり足となっていただいて、能動的に動いていただいた点は非常に助かりました。

エナジャイズと連携しながら、どのように事業開発を進められたのでしょうか?

今回、弊社側では明確な製品のイメージがあったわけではありませんでした。
製品のイメージから事業化を目指した、というよりは、技術が出発点となって事業化を目指していました。
その段階からエナジャイズと連携できたことによって、顧客のニーズに合った商品開発ができたのではないかと思います。
出来合いの製品やサービスをただ売ってきてもらう、といった取り組みではなく、根幹の部分から一緒に悩み、一緒に考えてくれたパートナーだと感じています。

具体的にどのような役割分担で事業開発を進めていらっしゃいましたか?

山本
我々が不得手とする領域に関しては全てエナジャイズが巻き取って推進してくれました。
我々としては、技術を持ってはいるが「どう売るのか」「どう見せるのか」といった営業領域は不得手でした。
アポイントメントの獲得や資料作成、交渉戦略など、営業領域は全面的にサポートいただきました。
ひとつのチームとして捉えるならば、役割分担と連携が奏功し、非常に良いチームとして機能したと考えています。

エナジャイズと共に事業開発に携わられて、「経験」として残ったものはありますか?

山本
エナジャイズの手法や事業開発プロセスを経験できたことは、チームのメンバーにとっても私にとっても、とても良い経験になりました。結果として、「このような形で」「このような考え方で」取り組めば良いということが理解でき、学びが多い機会でした。
はじめのうちは「ここまで言ってしまうのか」「ここまでやってしまうのか」などと正直戸惑いを持った場面もありましたが、進めていくうちにそのプロセスは必要なことだったということが理解できました。一緒に進めさせていただく中でだんだんとエナジャイズの進め方がチームにも浸透していき、結果的にその進め方で成果に繋がったので、非常に良かったです。

エナジャイズとお取り組みいただいた中で良かったことは何ですか?

山本
顧客となり得る可能性のある相手から直接話を聞く機会を作れたことです。
この機会は非常に貴重で、他の手段では得られないような実用的な情報収集の場になるのです。
ただ、その分非常に難しく、骨が折れる業務であることも事実です。
「CMOMIL」の開発を進めている中で、様々なコンサルティング会社や有料のヒアリングサービスも用いましたが、そこで話を聞く相手は、必ずしも購入意欲のある顧客とは限りません。興味を持っている程度であったり、知識を持っているだけだったりする人がほとんどです。そのため、どうしても話が一般的な内容に終始してしまい、真剣味に欠ける傾向があります。

「様々な意見を聞く」という目的だけであれば、それらのサービスも有効かもしれませんが、我々のように事業を進めて売上を創出していかなくてはならない段階ですと、より具体的な課題や悩みをお客様となりえる方々から吸い上げなくてはなりません。
エナジャイズと取り組みを進めたことによって、お客様となっていただける可能性のある相手から直接話を聞く機会を設けられたことは、非常に素晴らしいと思います。

エナジャイズとお取り組みいただき、率直にいかがでしたか?

山本
「ものすごくありがたかったな」と感じます。
具体的な成果に繋がった点はもちろんですが、自分たちだけでは絶対に辿り着けなかった顧客に出会い、社内ではなく社外の考え方ややり方を学べたといった点は非常にありがたく貴重な経験でした。
また、私だけではなく、チームのメンバーも「0から1を創る経験」ができたことは一人一人の糧となっていると思います。本当は、この1回だけではなく、何度も同じような経験を積んでいくことが重要なのですが、そのきっかけとしては非常に良い機会でした。
我々は技術者の集団ですので、技術特有の考え方ではうまくいかない部分が多かったのではと今になって思います。
弊社だけではここまでできなかったと思いますし、エナジャイズと一緒に進められて本当に良かったです。

山本様にとって「エナジャイズ」とはどのような存在でしたか?

山本
唯一無二の存在でした。
コンサルティングなどでよくあるような「ただ話を聞くだけ」「ただ人を紹介するだけ」ではなく、あくまで”当事者”として対外的な活動を主体的に進めていっていただける会社やサービスは他に無いと思います。
この点は非常に価値があると考えています。
本来は、社内で組織編成をしっかりと行った上で進められたら良いのですが、事業開発段階ではなかなかそうはいかないケースも多々あります。そのような場合に全て主体的に進めていっていただけるエナジャイズには非常に助けられました。

最後に、エナジャイズに一言ございますでしょうか?

”当事者”として進めていく上でいろいろな困難にも当たるとは思いますが、褒め言葉として「よくこんなことをするな…」と思います。
実際に手足を動かすことを厭わず、主体的に関わっていただき、ありがとうございました。

ありがとうございました。

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株式会社エナジャイズ代表取締役岡崎 史

プロフィール 上場企業を中心に170の新規事業の立ち上げを経験後、
エナジャイズを創業。
徹底的に顧客視点に立つ独自の事業開発手法で、年商1,000億円以上の大企業向けの支援、研修、講演等実績多数。