競争の激しい市場で“違い”をつくる方法 ― レッドオーシャンから抜け出す発想
※本記事は新規事業開発に関する情報をまとめたものであり、弊社のコンサルティングにおいて必ずしも同様の内容をご提案するとは限りません。あくまで参考情報の一つとしてご覧ください。
「市場は伸びているはずなのに、自社の提案が刺さらない」
「競合が増え、どこも似たようなサービスばかりで差別化が難しい」
「価格勝負に巻き込まれ、価値で戦えていない気がする」
成熟した市場や競争が激しい領域では、多くの新規事業担当者が同じ悩みに直面します。
いわゆる“レッドオーシャン”では、既存プレイヤー同士の消耗戦が起きやすく、「違いのない提供価値」では勝ち残ることはできません。
この記事では、激しい競争環境の中でも競争軸をずらし、独自の価値を築くための発想法を整理します。
ブルーオーシャン戦略の文脈とも近い内容ですが、ここでは既存市場の中で差別化を生み出す“現実的な道筋”にフォーカスします。
なお、「そもそもブルーオーシャン戦略とは何か?」という基本的な意味や考え方を知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
レッドオーシャンに陥る理由は「同じ価値軸で戦い続ける」から
競争が激化する市場では、各社が自然と同じ方向を向き始めます。
・機能を増やす
・サポートを厚くする
・価格を下げる
・スピードを上げる
いずれも必要な取り組みですが、これらの価値軸はすでに差がつきにくい領域です。
業界の“当たり前”に合わせて改善し続けても、顧客が受け取る価値は似通い、価格や知名度でしか判断されません。
つまり、レッドオーシャンの本質は、「同じ価値軸で競争している」ことそのものにあります。
違いをつくるための発想① 顧客が気づいていない“本当の面倒くささ”に目を向ける
差別化のヒントは、顧客自身も言語化していない“面倒くささ”の中に隠れています。
例:
・導入に時間がかかる
・設定が難しい
・社内説明が手間
・いろいろな選択肢がありすぎて決められない
競合が機能強化に注力している中、「面倒をなくす」という価値軸を強く出すだけで、選ばれる理由が変わります。
違いをつくるための発想② あえて“引き算”することで価値軸を変える
差別化は足し算だけではありません。
むしろ、ブルーオーシャン戦略で語られるように、価値の引き算がより効果的なことがあります。
・機能を絞り、わかりやすさを最大化する
・サポート形式を限定し、導入工数を減らす
・ターゲットを特定業種に絞り、専門性を打ち出す
こうした“絞り込み”は、結果として明確な価値軸を打ち立てることにつながります。
市場全体に向けて戦うのではなく、「この人たちのためのサービス」という位置づけができる点は非常に重要です。
違いをつくるための発想③ 競争軸とは別の“判断基準”を提案する
レッドオーシャンの中にいると、顧客もまた既存の価値軸で比較しがちです。
差別化を生む鍵は、新しい判断基準を提示すること。
例:
・「機能数で選ぶ」ではなく「最短で成果が出る期間」で比べる
・「価格の安さ」ではなく「無駄な機能がないこと」の価値を伝える
・「使える人の幅」ではなく「対象業務にどれだけフィットしているか」を強調する
提示する比較軸が変われば、顧客の意思決定も変わります。
競争から抜け出すのは、競合より優れることではなく、比較のされ方そのものを変えることなのです。
違いをつくるための発想④ “誰が最初のファンになるか” を明確にする
レッドオーシャン脱却に成功する新規事業は、必ずといっていいほど最初のファンとなるセグメントを明確にしています。
例:
・現場担当者の作業負担を減らしたい事務職
・専任担当がいない中小企業の管理部門
・高度な機能よりもとにかく“簡単に始めたい”人たち
最初のファンが明確になれば、メッセージ・機能・導入体験が揃い、価値が伝わりやすくなります。
結果として、競争軸がズレていき、レッドオーシャンから自然に離脱できる状態が生まれます。
まとめ:違いは“作り込む”のではなく“発見する”もの
レッドオーシャンを抜け出すために必要なのは、派手な戦略ではありません。
・顧客の“面倒”に目を向ける
・引き算による価値軸の再設計
・新しい判断基準の提示
・最初のファンの特定
これらを丁寧に積み重ねることで、競争の土俵そのものを変えることが可能になります。
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株式会社エナジャイズ代表取締役岡崎 史
プロフィール
大学卒業後、大手飲料グループを経て、40事業を超える新規事業の立ち上げを経験。その経験を活かし、2022年、PMFと顧客開拓を同時に実現する『PMFプログラム』を開発。
徹底的に顧客視点に立つ独自の手法で、年間2,000社の新規商談を生み出すなど新規事業推進のスペシャリスト。
大企業を中心に伴走支援、研修、講演等実績多数。




