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新規事業開発ガイド:案件開拓から支援活用、販売戦略の立て方を徹底解説

公開日:2025/08/04

エナメディア編集部

エナメディア編集部

※本記事は新規事業開発に関する情報をまとめたものであり、弊社のコンサルティングにおいて必ずしも同様の内容をご提案するとは限りません。あくまで参考情報の一つとしてご覧ください。


はじめに:なぜ「新規事業開発」が重要なのか

近年、既存事業の維持発展だけでなく、新たな収益源を生み出す「新規事業開発」が求められています。

特に大企業では事業ポートフォリオの多角化が求められ、市場の変化に素早く対応できる体制づくりが不可欠です。

しかし「どこから手をつければいいのか分からない」「情報源が散在していて体系的に学べない」という悩みを抱える担当者も少なくありません。

本記事では、新規事業プロジェクトの基本から具体的な手法、新規案件開拓のポイント、さらに販売戦略の立て方までをまとめて解説します。

1. 新規事業プロジェクトの基礎知識

1.1 「事業戦略」とは何か

事業戦略とは、自社の強みを活かしつつ、市場や顧客のニーズを捉え、持続的な競争優位を築くための中長期的な方針です。

経済産業省のガイダンスでは、「戦略はリスクに備えつつ、競争優位の源泉となる経営資源・ステークホルダーとの関係を維持・強化し、持続的なビジネスモデルを実現する方策」と定義されています。

1.2 新規事業開発の種類

新規事業の開発を進めていく上で次のような方法が挙げられます。

コンサルティング支援事業戦略立案や検証プロセス設計を専門家と協働で進める
補助金・助成金活用国・地方自治体が提供する資金支援
オープンイノベーションスタートアップや大学研究機関との連携による技術獲得・社会実装

2. 新規案件開拓の方法

2.1 市場調査とアイデア創出

新規案件開拓の第一歩は市場の「未充足ニーズ」を発見することです。アンゾフの成長マトリクスでは、「新製品×既存市場」「新規製品×新規市場」など4つの戦略パターンを示し、多角化(新規製品×新規市場)を新事業展開の典型例と位置づけています。

2.2 ネットワーク構築と案件獲得

新規事業を進めていく上でネットワークを構築していくことは非常に重要です。

例えば、業界カンファレンスへの参加を行い、クライアントになり得そうな企業や団体のキーパーソンと直接交流することもできるでしょう。

また、既に別事業で関係性を構築できているクライアントから、「紹介」といった形で信頼関係を基盤に案件を拡大させていく方法もよく取られる方法です。

最近では、マッチングサイトやSNS、Web広告を通じ、オンラインプラットフォーム上でクライアントになり得る企業に直接アプローチする方法も増えています。

3. 販売戦略の立て方

3.1 ターゲティングとポジショニング(STP分析)

どの顧客層を狙い(Segmentation)、誰に価値を届けるかを決め(Targeting)、競合と差別化する立ち位置を定義する(Positioning)がSTP分析の肝です。新規事業プロジェクトでは、特に「顧客が抱える課題を自社がどう解決するか」を明確化しましょう。

3.2 4P/7Pの活用による具体策設計

・Product(製品):差別化ポイントを訴求

・Price(価格):導入障壁を下げる価格設定

・Place(流通):オンライン×オフラインのハイブリッドチャネル構築

・Promotion(プロモーション):コンテンツマーケティングやWeb広告

サービス業など“人”の介在が大きい場合はPeopleやProcess、Physical Evidenceを加えた7P展開も有効です。

4. 新規事業プロジェクト成功のポイント

新規事業プロジェクトを成功に導くには、まず組織横断的なチームを編成し、多様な専門性と視点を一つのプロジェクトに集約することが重要です。

これにより、企画段階から開発・マーケティング・法務・財務の各領域が連携し、現場のボトルネックやリスクを早期に発見・対処できる体制が整います。

さらに、仮説検証を迅速に行うために、小規模実験(PoC)を繰り返し実施し、その都度得られたデータをもとに改善策を即座に反映することで、無駄なコストや時間を抑えつつ事業アイデアの精度を高められます。

加えて、各メンバーの役割と意思決定権限を明確化することによって、誰が何を担当し、どのタイミングでどのように判断すべきかが一目で分かるようになります。

これにより、承認プロセスや責任の所在に迷いが生じず、プロジェクトが停滞するリスクを最小化できます。

最後に、顧客フィードバックの継続的な取得を仕組み化し、PoCやβ版リリースの段階からユーザーの声をリアルタイムで集めることで、サービスや製品の価値を常に顧客目線でブラッシュアップし続けることが、新規事業の成長を後押しする鍵となります。

5.まとめと次のステップ

本記事では、新規事業プロジェクトの基礎から案件開拓、そして「事業戦略とは」「販売戦略の立て方」に至るまでを解説しました。まずは小さなPoC(概念実証)から着手し、得られた成果をもとに計画をブラッシュアップしていくことが重要です。自社ならではの新規事業開発を加速させましょう。

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株式会社エナジャイズ代表取締役岡崎 史

プロフィール 大学卒業後、大手飲料グループを経て、40事業を超える新規事業の立ち上げを経験。その経験を活かし、2022年、PMFと顧客開拓を同時に実現する『PMFプログラム』を開発。
徹底的に顧客視点に立つ独自の手法で、年間2,000社の新規商談を生み出すなど新規事業推進のスペシャリスト。
大企業を中心に伴走支援、研修、講演等実績多数。